パンフレットより
主宰の一言
現代に生きる我々には、その合理化の中で人として失ってはいけない感覚まで、日々すり減っていくような気がする。そして誰しも、いつ、何が引き金となってそのすり減った感覚が途切れて、壊れてしまうかわからないのだ。
今回の作品を単なる日常とかけ離れた異常な事件を題材にした芝居と観てもらいたくなく、ひたすら脚本と向かい合った・・・挙句・・・いざ、形にしようとすればする程、ますます壁にぶち当たっていく蟻地獄のようなテーマであった・・・・
と気づいたのは公演1ヶ月前だった。