パンフレットより
生命座立ち上げから、ずっと作品には人間へのメッセージを託してきた
平成初期に上演した「リンク」ではロボットたちが人間に便利に使われていくうちに人間のエゴまで学習し、自分に都合の良いことがベストなのだとアップデートされ、その先にロボットたちの暴走が起きる
今回の生成AIは人間のデータを集積していくうちに、最終的にこの世のためには人間を断捨離していかなくてはならないという結論に達していく
そこに至る背景には、人間の浅はかさが読み取れる
「今だと異常だとわかる。異常の中にいるとそれが異常だとわからない
個人の意思はその圧の中に埋没されてしまう」・・戦争体験者より
どんなに最先端の時代がきても
結局、人間は戦時下と同じ過ちを繰り返していくのだろうか
作・演出 鷹青 由加子